九州・長崎県沖には、いくつかの島々に囲まれた美しい海が広がっている。

驚くほど美しいその海は、五島列島という自然豊かな島々に囲まれている。

 

世界的に見ても豊かな漁場である五島。離島でありながら、漁獲量日本一を誇る魚種も多く水揚げされる鮮魚の味も極めて美味しいと評判だ。

 

その理由は、まるで奇跡が折り重なったような、海の地形と海流に秘密がある。

 

世界最大級の暖流「黒潮」が五島沖で寒流「リマン海流」と交差することで海に多くのプランクトンが発生し、周囲の島々の河川からは落葉樹が腐葉土となり海に流れプランクトンの餌になり、海底は世界でも有数な大陸棚であり、太陽光をうけてプランクトンが育ちやすい。このようにいくつもの要因が重なり豊富なプランクトンが育つ海となり、海流に乗った多種多様な魚が大量に集まってくるようになった。

2つの海流がぶつかる環境や地形による豊富なエサなど、様々な偶然が重なりあった「五島」は世界でも有数な漁場といえる。

また、島の間をすり抜ける海流は非常に速く、急流の海を泳ぐ魚は引き締まった身となり味が良くなる。これが「五島」の魚の味が格別な理由だ。